和製英語かどうかが判断できない場合の対処2

「和製英語かどうかが判断できない場合の対処」からの続きです。ビデオ3696でのコメントをありがとうございました。訳語選択に関して実際にコメントをつけて返すとしたらなんと書くかを、シミュレーションしてみました。

まず、私の理解:
ここで言う「フロアノイズ」は、電気・電子分野ですので、建物や床からの騒音ではなく、その測定系に備わった固有の基本の雑音(電流)。実際の測定前などに、いったんすべての入力を切ったときに残る雑音で、通常は排除できず、そのためそれ以下の信号は雑音に埋もれてしまうので拾えない。絨毯の信号バージョンのイメージ。絨毯の毛足の長さ以下のものは埋もれてしまうように、フロアノイズ以下の信号も埋もれて測定できない。その毛足の長さのことをフロアノイズと言っているのではないかと思います。

コメントを付けるとしたら、このような感じで書きます:
コメント:「フロアノイズ」の訳語を「noise floor」としています。カタカナ表記のままの語順で単語を置き換えてfloor noiseとすると、英語では建物の騒音という意味になるようです。本明細書の場合、「フロアノイズ」は、建物の騒音ではなく、ホトマル2からの暗電流が発生していない状態でプリアンプ5が持つ雑音を指しています。つまり、不必要な入力をすべて切ったときにも残る微弱な雑音です。そうしたものは、英語の文献では多くの場合に「noise floor」となっていますので、この翻訳でも「noise floor」としました。(以上)

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ご参考までに、明細書中の定義の部分を引用すると:
【0057】  続いて、ホトマル2への電力の供給が停止されると、PC4Aは、A/D変換部6の出力データを蓄積し、ベース測定時間内で平均値を算出する(ステップS220)。このとき、ホトマル2は停止しているため、暗電流パルスは発生しておらずディジタルデータに含まれるのは、無入力時のプリアンプ5が持っている、フロアノイズのみとなり、平均化によって得られるベース電圧値は暗電流による誤差要因を含まないものとなる。

訳語選択の根拠にした文献の例:
Phase Noise Guide — Agilent Technologies (2006)
http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/E4440-90233.pdf?Id=1294529

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